【リバースカルチャーショック】日本帰国後に感じるギャップ
【リバースカルチャーショック】日本帰国後に感じるギャップ

【リバースカルチャーショック】日本帰国後に感じるギャップ

今回は、留学して日本に帰国した大半の方が経験するリバースカルチャーショックについてです。

長期で留学すると留学先の国に馴染んでから帰国してくるので、留学して変化した自分と元々生活していた日本の文化にギャップを感じることになります。

帰国後、家族や留学前の友人と話しているときに価値観の違いに違和感を感じたり、日常の些細なことが気になったりすることがありますが、リバースカルチャーショックが原因です。

リバースカルチャーショックとは

リバースカルチャーショックは、新しい文化圏で長期間生活し、そちらのカルチャーに慣れきったのちに帰国した場合に起こる内面的な葛藤です。

留学前には当たり前に感じていた自分の国のカルチャーに対して帰国後に違和感を感じてしまう現象で、日本人だけではなくすべての国の人に起こり得ます。

日本に長期で滞在しているアメリカ人やイギリス人の友人も、たまに国に帰るとリバースカルチャーショックを感じると言っています。

日本人の場合でいくと、帰国後お辞儀をすることや、あまり目を見て会話しない点に違和感を感じたり、直接的な表現でないと相手の言っていることが正確に読み取れず空気が読めないなどがあります。

慣れてしまえすぐに解決するものではありますが、人によってはかなり長引いて適応障害の一種になってしまうこともあります。

リバースカルチャーショックの原因

リバースカルチャーショックになる原因は、留学先の国に馴染もうと必死に努力してきた結果と言えます。

日本文化をベースにしたまま海外で生活するのはかなり不便で難しく、現地に溶け込んで順応したほうがあらゆる面で生活がしやすいです。

友人との会話やテレビやニュースでも、その国にはその国の価値観があり、ある程度共通の価値観のもと生活が成り立っています。

日本は日本でかなり特殊な国民性で、現地の価値観は日本の価値観と相反する部分も多くあります。たとえば外国では公共の場で大きな声で話してもあまり迷惑がられませんが、日本では小声でしゃべるのがマナーになっています。

どちらかが正しいということはありませんが、海外の多くの国では公共の場はコミュニケーションを取る場所で、日本では譲り合いながら迷惑をかけない場所という認識になっています。現地に馴染むためには、このような日本の価値観を忘れることも必要になります。

特に若い時に留学すると、現地で付き合う人も若く、あまり異文化への理解度は高くないので、周りに馴染むためには、渡航先の価値観に合わせていくことになります。

人間性が十分にできあがっている大人の留学であれば、そこまで現地人のように振る舞う必要はありませんが、若い年齢での留学では現地化することが必須になってしまいます。

リバースカルチャーショックで悩んでいる場合の対処法

対処法としては、留学先で努力して現地に溶け込んだように、日本でも日本の文化を尊重し改めて日本に馴染む努力が必要です。

帰国したばかりの頃は留学先との違いから、変に日本を下に見てしまったり、日本の悪い部分ばかりが目についてしまいます。

時が経つと解決する問題ですが、日本と他国の文化については本質的に優劣はありませんので、そこに住んでいる人の共通の価値観を尊重するのがなにより重要です。

日本文化を否定するのではなく、一つの文化として一から勉強してみるくらいの姿勢を持つと気楽が楽になります。

自分視点では、異文化に触れて様々なことを経験し一回り大きくなって帰国したという自負もあるのですが、周囲の人からすると単に留学して変わってしまった人と思われてしまうだけなので、二つの文化を上手く取り入れバランスをとりたいところです。

受け入れる側の人からすると、以前とは性格が変わってしまった帰国者とまた付き合っていくのは、それはそれで大変です。

最終的に日本で生活していくということであれば、せっかく留学して苦労しながら得た英語環境での自分を捨てるのは、非常にもったいないので、自分の中の外国人と日本人の部分を上手く使い分けながら生活していくのがベストです。

帰国後、いきなり日本人との交流だけでは最初はストレスが溜まってしまうので、日本でも上手く外国人の友達を作り外国人側の自分も出せるような工夫も必要です。

また、両方の文化を理解できるというのは強みなので、その強みを生かせる仕事に就くと自信もつき、上手くリバースカルチャーショックと付き合っていく方法にもなります。

<まとめ>

長期の留学経験がある友人の中でもリバースカルチャーショックに悩む度合いはそれぞれでした。

すぐに日本文化に馴染んだ人、冗談にしてあまりストレスにならない人や、根が真面目で苦労する人など様々です。

リバースカルチャーショックは、長期間海外で生活した人であれば誰もが経験する自然なことです。ゆっくりバランスを崩さないよう馴染んでいくことが一番重要です。

日本も海外の国も、それぞれ良いところと悪いところがあり、それぞれの文化の良いところに目を向けられるとリバースカルチャーショックも軽減していきます。

自主的に日本に来ることを選んだ外国人の友人ができると日本の良さを再発見しやすいかもしれません。

下記はアメリカ人のAustinさんがアメリカに帰って感じたリバースカルチャーショックの動画です。

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