Last Updated on 2023-03-15 by YK
イェール大学助教授・経済学者の成田悠輔さんが「英語が必要かどうか、今後、二極化していく」の中で、英語での円滑なコミュニケーションが本当に必要な人と、機械翻訳で十分な人に二極化していくと言っていますが、まさに現在そのような状況になってきています。
テクノロジーの進歩で、たまに仕事で使うくらいであれば機械翻訳を駆使して、メールやSNSでいくらでもやり取りが行えます。そのような業務だと、せっかく高い英語力とコミュニケーション力があっても、あまり生かせないです。
現状、日本で英語が必要といわれる業務の大半は、機械翻訳で賄える方に分類されます。
日本では英語でのコミュニケーション能力が高い人よりも、あくまで日本人の文化をベースにある程度英語がわかる人材が必要とされているのが現状です。
英語でコミュニケーションを取りながら海外のマーケットを攻めるような仕事は少ない印象です。
結局のところ、英語を勉強している人は、最終的にうまく英語でコミュニケーションが取れることを目標に勉強している訳ですが、英語を使う環境自体が身近にないので、途中で英語学習をやめる人が減らないです。
より英語が必要とされる仕事環境があれば、日本人の英語力も否応なしに伸びていくのは間違いありません。
仕事で必要な英語に関しては、ほとんどの日本企業は当たり前ですが日本に軸足を置いているため、英語が必要ない企業が多く、海外進出といえば、自動車メーカーや製造業のような限られた大企業だけが担っていました。
今後、決まった業界だけではなく、アパレル企業のユニクロのように、様々な分野から世界で勝負できる企業が増えてくると日本人の海外進出も増えるのではないかと思います。
また、中小企業でも大企業同様に世界を相手に商売ができる簡単な仕組みがあればより多くの人が英語を身近に感じるのだと思います。
必要に迫られれば誰でも英語は話せるようになるので、近い将来、日本人が英語を話さざるを得ない状況になっていれば日本人の英語力はあがっているはずです。より多くの人が英語が必要になっているのであれば、ビジネスでも英語の面でも日本がよりグローバル化した証明にもなります。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/225628
研究者・事業者・執筆者
夜はアメリカでイェール大学助教授
昼は日本で半熟仮想(株)代表
専門は、データ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと公共政策(特に教育)の想像とデザイン
ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う
内閣総理大臣賞・オープンイノベーション大賞・
MITテクノロジーレビューInnovators under 35 Japan・KDDI Foundation Award貢献賞など受賞
「社会的意思決定アルゴリズムをデータ駆動にデザインする手法」を開発し多分野の学術誌・学会に論文を出版する
(AAAI, American Economic Review P&P, Econometrica, Discrete Applied Mathematics, Journal of Economic Theory,Management Science, NeurIPS, Proceedings of the National Academy of Sciences, 人工知能学会誌, OR学会誌など)
混沌とした表現スタイルを求めて、報道・討論・バラエティ・お笑いなど様々なテレビ・YouTube番組の企画や出演にも関わる
出典:https://www.yusuke-narita.com/jap
下記はシンポジウムでの成田さんの英語スピーチです。
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