英語での依頼方法 | 英語で外国人に協力してもらう方法
英語での依頼方法 | 英語で外国人に協力してもらう方法

英語での依頼方法 | 英語で外国人に協力してもらう方法

Last Updated on 2023-02-22 by YK

外国人は道端でも公共の乗物でも困っている人、妊婦さんや重い荷物を持った年配の方を見たときに放っておかず、率先して手伝おうとします。年配の方が乗ってきたら電車やバスの席はすぐに譲りますし、時には荷物を持ってあげたり、海外にいるとよく目にする光景です。

皆、当たり前に動いているのでスマートでかっこいいですし、見ていて気持ちがいいです。

ただ、仕事や知人の間での依頼においては、若干状況が異なりますので何か頼み事をする時には注意が必要です。

今回は仕事などでどのように頼めば外国人(主に英語圏の人)が動いてくれるのかをお伝えしたいと思います。

もちろん、なかにはお願いすると理由も聞かずに対応してくれる人もいますが、日本人に比べると頼みにくいのは事実で、伝え方を間違えると聞いてくれないだけではなく「なぜ私がそんなことをしなければならないのか!」と怒ってしまうこともあります。

一見すると協調性がなく冷たくも映りますが、日本人より外国人が非協力的というわけでは決してなく、一般的な日本人同士での頼み方と外国人への頼み方が根本的に異なることが原因です。

では早速、具体的に見ていきたいと思います。

英語圏と日本の文化的な違いを理解する

外国の場合、他人のことを手伝うのは自分がしっかり納得したらという側面が強いです。

ですので依頼事項についての基本的なスタンスは「No」であるとも言えます。Noということに文化的に罪悪感もないので内容を論理的に判断してから決めます。

基本的に物事を個別の案件として判断していますので、前回こちらが何かしてあげたから、今回理由も聞かずに助けてくれるということもあまりないです。もし前回助けたから今度は助けてほしいのであれば、それを言葉にして伝えないと伝わりません。

ただ、外国人の場合一度納得して受けたものについては、後から文句を言ったりすることもほとんどありません。あくまでも自分で決めるというスタンスなので、納得すれば非常に協力的で助けてくれますし、恩に着せてくることもありません。

逆に日本人の場合は、依頼を受ける時の基本スタンスは「Yes」です。一応「Yes」の前提で考え、無理な場合はそこから断る方法を考えると思います。

「一人では終わらなさそうだから手伝って」と伝えると特に用事もなく手があいていれば、手伝ってくれることが多い気がします。つまり手が空いていれば手伝うという「Yes」が前提に動いています。

日本文化では「Yes」の時は、「了解です」「承知しました」のみでOKですが、「No」の時は色々な理由を説明しさらには手伝えないことに対して少しお詫びをしなければいけません。

ただこれはどちらが良い悪いではなく、文化的な違いにより、日本の場合は「No」と言うときは角が立たないようなフォローが必要になりますよね。

外国人は断るときは「No」と一蹴し理由などはあまり説明しません。「Yes」の時はなぜ依頼を受けるのか理由を説明してくれたりもします。「No」の時に特に理由はいらないと考えていますし、手が空いているかいないかの状況も当然関係はありますが、なぜ手伝うべきかのほうが重要になります。

上記は一般論になるので全員が全員同じではありませんが、そのような傾向があります。

日本人と違い言い方は気にしない 理由のほうが大事

日本人同士で物を頼むときの要領で、そのまま外国人に仕事を依頼してしまい、「失敗したな~」なんてことが多々あります。

無意識のうちに、日本人同士での頼み事は受けてもらえることが前提となっていて、同じようにそれを外国人に当てはめてしまう全く上手くいきません。

日本人に依頼する場合は、どちらかと言えば言い方を丁寧にしたり表現方法に気を使いますが、外国人の場合は、当然丁寧に越したことはないですが、「Can you~」でも「Could you~?」でも「It would be great if you could~」でも、結局どれを使ってもそこまで違いはありません。

「Could youではなくてCan you~?は失礼だ」などと言って怒っている外国人を見たことがありません。一部気難しい人でそういうことを言う人もいるのかもしれませんが。

ですので成功率の上がるお願いの仕方としては、まずはなぜあなたがそれを必要としていて、その人にお願いしたいかを明確に伝えることが重要になります。当然「No」という返答もありえますが、ちゃんと理由を説明できれば、納得して助けてくれる確率が少しは上がります。

具体的には、外国人になにかを依頼する場合、まずは全体像を伝えた上で現在の状況を説明してください。

「今こんなプロジェクトで動いており、この部分でこんな問題が発生してしまい至急改善しなければならない」など、なるべく詳細に状況を共有すると協力してくれる可能性が上がります。

またどのような点を手伝ってほしいのかも具体的に伝えてください。どのような作業を行うのかのイメージが細かく伝わるほうが相手が作業量と必要な時間も読めるので対応しやすくなります。

個人主義的な側面の強い欧米では、なぜ自分が手伝わなければいけないかと何をするのかを事前に知ることはとても重要なことです。

外国人にお願いする時は、気を遣いすぎて断りやすい状況を作らない

次に実際の頼むときのセリフですが、

日本語で依頼する時にように気を使いすぎて相手が「No」と言いやすい状況を作ってしまうと、こちらが気を使って言っていることがそこまで伝わらず、そんなに助けを必要としていないと勘違いされる可能性が高いので、なるべく直接的にお願いしてください。

ビジネス文章では丁寧に「It would be great~?」や「Could you~?」などで丁寧に頼むことも重要となっていますが、あまりに丁寧すぎると緊急性や熱量が一切伝わらず、頼む方と頼まれる方に温度差が出て断られやすくなってしまいます。

人を動かすことを目標にしていますので、細かい言い方にこだわりすぎず、しっかりと状況を理論的に説明した上で、あとは思い切っていかに助けてほしいかという意志を熱量を持って直球で伝えます。

まずはロジックありきですが、同じ人間なので感情に訴えるのも同様に非常に重要です。

まとめ

以上が外国人に依頼するときと日本人に依頼するときの違いと効果的な頼み方です。

私の個人的な経験がもとになっているので、当然人によって当てはまらないケースも多くあると思いますし、いつも上手くいくわけでもありません。

ただ、普段親切に接していたり、前回手伝ってあげたから今回は手伝ってくれるだろうと思って軽い気持ちでお願いすると、あっさり撃沈するなんてこともありますので、ある程度の心の準備をしてから依頼するほうが良いと思います。

もし周りに外国人の同僚がいて突発的な仕事を頼んでもすぐに断られてしまう場合、その人がそういう性格なんだと決めつけてしまう前に、ぜひ一度違うアプローチも試してみてください。案外すんなりOKしてくれるなんてこともあるかもしれません。

仕事をする上で人を上手に動かすことはどこの国にいても重要なことですので、依頼上手になれるようにチャレンジしてみてください。

頼むときのフレーズは下記のページも参考にしてください。

How to ask for help professionally

AEE 362: How to Ask and Not Wonder in English

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